普段読まないジャンルをよんでみた『ハーバードビジネスレビューを読んでの感想と考え』
今回、この書評はこの本の古川健介さんのインタビュー記事からです。
2017年3月号ですが、2020年の今でも十二分に通用する内容で楽しく読み進めて行けました。
顧客である私が、無自覚のまま様々なマーケットでの行いを言い当てられており、普段の行いを見られているような気分にさせられました。不思議な体験もできる雑誌です。オススメです。
この雑誌の中で特にオススメなのが”古川健介さんのインタビュー”記事。
古川健介とは 衝撃!!けんすうさんのことだったよ!!
けんすう[1][2]として知られる古川 健介(ふるかわ けんすけ、1981年[3]6月2日[4] – )は、日本の実業家、アル株式会社代表取締役[5]、ハウツーサイトnanapiの運営会社元社長[6]、共同創業者(当時の社名は「ロケットスタート」)[7]。nanapiの事業を継承したSupership元取締役[6]。掲示板サイトしたらばを運営した会社メディアクリップの元社長[8]。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』ナビゲーションに移動検索に移動
「古川健介」は本名[9]。
けんすうさんのことは以前から知っておりました。2ちゃん創設者のひろゆき氏の動画でたびたび耳にする方だったからです。
別人かと思っていた人が実は同一人物であることを知り、ただただ驚いてます!!
もしこの内容でブログを書いていなかったら、Wikiで二人が同じ人だと知ることもなかったと思うとそこはかとなく別の世界線を感じますw ブログやっててよかった〜
古川健介さんのインタビューより
ユーザーのニーズはわからない 〜Twitterについて〜
インタビュー記事の一つにTwitterについて答えている箇所があり、とても勉強になったので私の想いや考えもあわせて紹介します。
それでは行きましょう!
Twitterは創業者が四人いて、その中でも重要な役割を果たしたのが二人。現在のCEOであるジャック・ドーシーと、ブログの執筆ツールの「ブロガー」を開発したエヴァン・ウィリアムズです。この二人にツイッターに対する思想は少し違っていて、ジャック・ドーシーはステイタス(状態)を共有するベクトルに持って行こうとします。だからツイッターの投稿欄には、もともと“What are you doing?”(日本語版では、いまなにしてる?)と書いてあったのです。
Harvard Business Review 2017年3月号 古川健介 インタビュー より
しかし、エヴァン・ウィリアムズはそれを“What’s happening?”(日本語版では、今どうしてる?)に変えます。この文言が変化したことにより、ツイッターに投稿される内容も替わりました。
最近Twitterを始めた私にとってこのギャップを体感したことはないのだけれど、同じプラットフォーム(記事ないではアーキテクチャーといっている)でも運営者の意向によりサービスの性質が変わってくることが、ありありとわかる出来事でした。
初期のツイッターを知らない私でも、時折り耳にする『OOなう』は、まさに“What are you doing?”(日本語版では、いまなにしてる?)の時代だったのでしょう。
もう少し読み進めていくと…
“What are you doing?”の時代は、自分自身のステータスをつぶやくユーザーが多かったのですが、“What’s happening?”の時代になると、ニュースや自分自身の身の周りで起こっている事件などがつぶやかれるようになりました。
Harvard Business Review 2017年3月号 古川健介 インタビュー より
ジャック・ドーシーはツイッターを、ステイタスを共有させるベクトルでとらえていた。一方のエヴァン・ウィリアムズは、ミニブログのベクトルでとらえていた。
2020年の現在は『OOなう』はほとんど見かけなくなり(高須クリニック院長はよくナウのつぶやきしてます)、記事の通り身の周りの出来事や自分の想いや考えをつぶやくユーザーが大半です。
まさにミニブログとしてユーザーに親しまれているんですね。
ツイッターにも書いた通り同じ創業者で運営者でありながら、サービスの捉え方や提供の意図が違うんですね。とても人間味あっていい話です。
組織論を持っているわけではないのですが、同じ思想でも皆想いの濃淡があって当たり前です。
同じ思想で目線で大きく強く目標へ向かっていける時間はそう長くは続かないと考えてますし、変わることがいい事だとか変化が素晴らしいとされる事もありますが、大事なことは少しだけ目線をずらすことと思ってます。これは受け売りでして、絵本作家のヨシタケシンスケさんがお話しされていて、なるほどな〜と妙に納得したことがあります。ヨシタケシンスケさんのこの内容については機会があれば紹介させてください。
〜デバイスが変わると身体感覚も変わる〜
PCはクリックする動作が最も気持ちがよく、スマホはスワイプする動作が最も気持ちいい。そう考えると、リンクを貼るよりもスワイプの動きを増やした方が、ユーザーは楽しく快適に感じるのです。
Harvard Business Review 2017年3月号 古川健介 インタビュー より
ゲームが典型的です。
キーボードやコントローラーを使うものは、ボタンを押すのが気持ちいいので連打をさせる仕組みにしますが、スマホの場合は「パズドラ」のように「なぞらせる」ゲームが受け入れられます。
「なるほど〜なるほど〜」と、読み進めて行けば行くほど感心するばかりです。
私にはサイトデザインやUI/UX設計の良し悪しについて、まだまだ勉強中でわからないことばかりなので、この記事を読んで目から鱗でした🐟👀
サイト運営者やデザイナーの方には当たり前の概念なのかもしれませんが、
PCはクリック、スマホ(タブレットも?)はスワイプが快適に感じる
ということを知れたので、意識していきたいです。
この項には他にも「リーンバック」を前提として作られたiPadをスティーブ・ジョブスがプレゼンでどう表現したか。の背景なども語られていました。
「リーンバック」とは、ソファなどの背もたれに寄りかかりくつろいだ状態のことです。
ジョブスのプレゼン方法は「iPadは転がっても快適に使えて楽しめるよー!」と座って実演した発表だったそうですよ
まとめ
けんすう(鈴木健介)さんのインタビューのなかのほんの一部を紹介し、感想も添えさせていただきました。
開発者のスタンスや、歴史からどうロジックを積み上げるか?について。
などなど、まだまだターーーっぷりとインタビューは掲載されてます。
また、特集の”Jobs to Be Done :顧客のニーズを見極めよ”の「⑤顧客が編み出した既存商品の驚くような使い方はどのようなものか?」はまさにSNSで他の人の驚くべき使い方を毎日見ます。
無印やニトリのアイテムの利用方法、セリアやダイソーなどの100円ショップのアイテムをこんな活用してます!などなど。
これをテキストにして表現すると「こうなるのね〜」とOL時代にマーケティングに関わっていた私も知らないこと無意識に片付けていた概念が、わんさかでてきました。
現実に落とし込んで考えさせられ事例が多く、入り込みやすいとてもいい読書体験になりました。
2017年の雑誌なので少し手に入りづらいかも知れません。kindle版もあったので、気になる方はkindleで読んでみるのもいいかもですね。
kindleの試し読みも最初の方だけできます。
少しづつ秋になってきたのでいつもと少しちがう趣向の読書もいいですね。
これを読んでくださった方へ少しでも役立つ事がありましたら、とても嬉しく思います☺️
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
コメント